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4月旬食材:カツオ

かつお

今月は『目に青葉山ほととぎす初鰹』と詠まれているカツオについてお話しようと思います。
カツオは全世界の暖流に広く分布する回遊魚で、日本近海は春先の黒潮にのって北上し、秋には三陸沖でUターンします。カツオの主成分はたんぱく質です。ビタミンB12は魚肉の中でトップクラスの含有量で、悪性貧血の改善や神経バランスを保つ役目をします。
またナイアシンも多く、血行をよくする他、二日酔いや皮膚炎を予防したり、胃腸の健康をまもるのに役立ちます。 カツオは生臭みが強いので、ネギ、にんにくといった薬味と一緒によく食べられますが、これは味や臭いに対して有効なだけではなく、ビタミンB1の働きをいっそう高めるという効果があるので、慢性疲労や足の怠さといった症状の改善に役立ちます。
注意すべきこととして、鮮度が落ちるとヒスチジンによって中毒を起こすことがあります。また湿疹のできやすい人は、ヒスチジンがアレルゲンになっている場合があるので、生での多食を控えた方が賢明でしょう。プリン体の含有量も多いので、尿酸値の高い人も食べ過ぎには注意が必要です。

2013年3月20日

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