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6月旬食材紹介:モツ

モツ

いよいよ夏の始まりです。海や川でバーベキューを楽しむ方も多いと思います。そこで、牛肉、豚肉、鶏肉以外のお肉『モツ』についてお話ししたいと思います。
全般的に内臓類はたんぱく質を精肉と同じく含む一方で、脂質が少なく、ビタミン、ミネラルは極めて豊富という特徴があります。そうした中で最も栄養価が高いのがレバー(肝臓)です。レバーにはビタミンAの一種であるレチノール、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、鉄などが大量に含まれています。ビタミンAには皮膚や粘膜、髪の毛の健康を保つ、免疫力を強化する、目の健康を維持するなどの働きがあります。肌荒れや髪のぱさつき防止にも役立ちます。鉄も精肉よりずっと多く含まれ、その吸収率もよいことで知られています。貧血はもちろん、虚弱体質や疲労倦怠、冷え症の人も積極的に食べるとよいです。
中国の薬膳には『同物同治』という言葉があります。これは体の中の不調な部分を治すには調子の悪い場所と同じものを食べるのがいいという考え方です。肝臓の悪いときにはレバーを、心臓の悪いときにはハツを、腎臓疾患の時にはマメを食べると回復に役立つということです。
ホルモンを食べて夏バテしない体を手に入れたいものです。

2014年5月25日

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