スーパーに並ぶ、野菜の顔ぶれをみると春がきているなぁと実感する今日この頃。
私が春になると食べたくなる食べ物の一つは『豆ごはん』。
白いご飯と鮮やかな緑色のグリンピース。彩りが綺麗で春を感じる食べ物の一つです。
冷凍や缶詰のグリンピースを食べてグリンピースが嫌いになる子供も多いと思います。生の豆が手に入る今時期、美味しく調理してグリンピース嫌いを減らしたいものです。
野菜用のエンドウ豆には、若いサヤを食べる『サヤエンドウ』と、未熟果の実を食べる『グリンピース』があります。完熟した豆を乾燥させたエンドウ豆には、青・赤・白の三種があり、日本では青色エンドウ豆が主流です。
エンドウ豆の主成分は炭水化物、たんぱく質で疲労回復に効果のありビタミンB1が多いのが特徴です。鉄分も多く含まれ貧血予防にも効果的。食物繊維も豊富で、中国では糖尿病の食事療法に用いられたりもしています。 グリンピースはエンドウ豆の成分にビタミンCや葉緑素などの栄養素が豊富です。また、カロテンが多く含まれているので風邪の予防や肌荒れに効果的です。
調理のポイントとしては、エンドウ豆は外皮が硬いため長時間水につけて戻す必要があるのですが、ビタミンB1などの水様性ビタミンが水に溶け出てしまうので、つけておいた水は調理に使用しましょう。また、煮るときは、最初の煮汁に薬効成分が豊富に含まれているので、煮こぼすのは避けた方がいいでしょう。グリンピースはできるだけサヤ付きを購入し、調理の直前にむいて使うのがおすすめです。缶詰は処理の過程で水様性ビタミンがほとんどなくなっているので、効用は期待できません。
2014年2月28日
栄養士のコーナー・新
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