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2月旬食材紹介:あさり

あさり

ニュースではノロウィルスが連日報道されていますが、寒い時期においしくなるのが二枚貝。あさりは2月から4月頃にかけて美味しい季節を迎えます。
栄養素としての特徴はタウリンを豊富に含むこと。これはアミノ酸の一種で、血液中の余分なコレステロールを排除するため、血液の粘度を下げ、動脈硬化を防ぎます。また、肝臓の解毒作用を助け、肝機能が正常に働くのを助けます。血圧が高い、中性脂肪が気になる、血糖値が高い、肝機能が衰えているという人におすすめです。
また、あさりは貝類の中でもビタミンB12の含有量がトップクラスです。B12は葉酸と協力しあい悪性貧血を防ぎ神経系を正常に働かせる作用があります。また鉄も豊富なので、貧血気味の人、妊婦さん、授乳婦などに最適です。さらに、鉄の吸収を高める銅の他、発育をうながし、味覚や嗅覚を正常に保つ亜鉛も含有しているので、これらの相乗効果で血行をよくし、つややかな肌を保たせたり、髪の枝毛や抜け毛を防いだりします。
栄養豊富なあさりを安心して食べるためには『加熱』が必須です。よく火を通すことでノロウィルスは死滅するので安心してください。また、あさりを調理したボウルやまな板などの調理器具はすぐに熱湯消毒をすること、手は石けんでよく洗うことをお願いします。

2014年1月28日

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