今年最後の食材紹介に選ぶのはチーズ。
チーズの誕生は紀元前4000年までさかのぼると言われています。エジプトが発祥と言われていますが、その後、アジアやヨーロッパにも幅広く伝授されました。
チーズはいってみれば、牛乳や山羊乳などのエッセンスを凝縮した食品です。なので、栄養価が極めて高いことが特徴です。 しかも、発酵、熟成の過程を経ることでたんぱく質や脂質が消化吸収されやすい形になっています。
栄養豊富なチーズに多く含まれるたんぱく質は冷え症や虚弱体質、胃潰瘍、肝臓病などの改善に有効です。なかでも、肝機能を強化する働きをもつアミノ酸の一種、メチオニンが豊富なので、肝臓の調子がよくない人にはおすすめです。酒の肴にすれば、アルコールの分解を助けて、悪酔い、二日酔いを防いでくれます。ワインにチーズの組み合わせは理にかなっているという事ですね。 また、ビタミンAは気管支炎や鼻炎、疲れ目、ドライアイ、肌荒れ、髪の傷みの改善などに効果があるほか、感染症予防にも有効です。 これらに加えて、加熱加工していないナチュラルチーズの場合、乳酸菌や酵素が生きたままで含まれているので、ヨーグルトと同様に腸内の善玉菌を増やし、便秘や痔、吹き出物の予防、解消をはじめとしたさまざまな効用が期待できるのです。
身体に良いチーズも、コレステロールや塩分は要注意です。『身体にいいから』『美味しいから』といって食べ過ぎは禁物ということを忘れないでください。
先日、神山で『炭焼き体験』のイベントに参加してきたので、報告です。
飾り炭という炭を焼きました。炭にしたい食材や素材をアルミホイルでぴっちり巻いて、もみ殻を詰め込んだ釜で焼きます。すだちも松ぼっくりも、どんぐりも、栗のイガまでもが綺麗に炭になったので驚きました。 炭が出来上がるまでの時間はサツマイモを焼き芋にしたり、お餅を焼いたり、柚味噌を作ったり、食パンを焼いたりと美味しい時間を過ごします。この時間が一番生き生きしていたかもしれません。(笑)
同じ食材でも炭で焼くと香ばしさが増し、遠赤外線効果でふっくらと焼き上がるためか、美味しく感じました。(みんなで外で食べたということも美味しさの秘訣だったかもしれませんが。)興味のある方はお声をおかけください。
2012年12月1日
栄養士のコーナー・新
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