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3月旬食材紹介:キャベツ

キャベツ

最近はスーパーの産直コーナーでよく芽キャベツを目にするようになった気がします。春キャベツも2月初旬には野菜コーナーに並ぶようになっていますし、今月は『キャベツ』についてお話ししたいと思います。
キャベツ特有の成分として『ビタミンU』を含むのが大きな特徴です。ビタミンUはキャベツから発見されたもので、別名と『キャベジン』。胃腸の粘膜や新陳代謝を活発にする働きがあります。抗潰瘍作用もあり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍に有効に働きます。また、脂肪肝を予防する働きもあります。 外葉の緑色の葉は血液を凝固させ、骨を強くするビタミンKも含んでいるので、外葉も捨てずにいただきたいものです。
漢方的な働きとしては、滋養強壮や老人性の健忘症に有効です。老化にともなう足腰の弱りや耳鳴りなどの症状改善にも効果が期待できる野菜なので、高齢者の食事のメニューには最適の食材といえますね。
キャベツはアメリカの国立がん研究所によって提案された「デザイナーズフーズ・リスト」の中でもトップグループに位置づけられた野菜で、強力ながん抑制物質であるイソチオシアネートやインドール化合物が含まれています。キャベツをジューサーなどで絞って生ジュースにすると効率よく摂取することができます。 このほか、アミノ酸のリジンやトリプトファンも含まれているので、子供の発育にも欠かせない食品といえます。

2015年2月26日

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