栄養士のコーナー

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2013年10月お料理教室ご報告

10月の料理教室は『中華おこわレシピ』
お話は『摂食障害と栄養』でした。
拒食症と過食症は背中合わせの病気。その症状は拒食症は食べる量が激減し、極端に痩せてしまう。ただそれだけではなく、低血圧、低血糖、筋力の低下、抜け毛、不妊など。また、BMI17を下回ると女性ホルモンの分泌が激減するため、将来的に骨粗鬆症につながったりもします。過食症は食欲を抑えきれず、発作的にむちゃ食いを繰り返す病気です。過食後には意図的に吐いたり、下剤を利用して食べた物を外へ出してしまいます。よって、胃酸で歯を溶かしてしまい虫歯になったり、歯の脱落につながったりします。食べ物の栄養を吸収せずに排泄してしまうので、低カリウム血症になり突然死に陥るケースもあります。
摂食障害の要因はやせている方が美しいといった世間の風潮です。近頃の若い女性は、実際は「やせ」か「標準体重」であるにもかかわらず、太っていると思いこむ傾向があります。太る事への恐怖心がひきがねとなって、摂食障害に陥ることに。
標準体重の計算式
身長(m)×身長(m)×22=標準体重(kg)
指標:やせの体重計算式
身長(m)×身長(m)×18=やせの体重(kg)

調理の様子
完成

「栗ご飯が食べたい」と参加者さんからリクエストがあったので考えたおこわレシピ。普通のおこわでは物足りないので、オイスターソースやシナモンを加えた中華風にチャレンジしてみました。栗も甘栗を使用することで皮むきの手間を省略。炊飯するとホクホクの食感になり簡単で美味しいと好評でした。 ひじきには鉄やマグネシウムなどミネラルがたっぷり含まれ体に良いことはみなさんご存じでしたが、食べ合わせとしてたんぱく質を一緒にとると吸収率が上がるということをご存じの方はいませんでした。ひじきを炊く時は平天や鶏肉などと一緒に。 スープを作る時に彩りに青菜を使いたいけど、加熱している間に色が悪くなる。この問題を解消するには先に青菜を茹でて、椀に盛り付けておくと青菜の鮮やかな色とシャキシャキの食感が損なわれずオススメです★

次回のテーマは 「クリスマスレシピ」です。
12月13日(水)、12月16日(土)に開催予定です。
お話は”痴呆と栄養”について。
興味のある方は受付にお声かけください。

試食

2013年11月18日

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