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10月旬食材:キンカン

キンカン

みかんの色づく季節となってきました。今月はみかんの仲間『キンカン』についてお話しようと思います。
キンカンは中国原産のミカン科の果物で、みかんの種類の中では一番小さく、大きくても1個20gぐらいです。キンカンの皮は柔らかくて甘みと香気があるので、柑橘類としてはめずらしく、皮ごと食べます。 栄養成分としては、100g中に1日の所要量の半分近くを補えるほどのビタミンCとビタミンE、カロテン、そしてヘスペリジンというフラボノイドを含んでいます。ビタミンCはコラーゲン生成に働き、血管や粘膜を強くしますし、ヘスペリジンはビタミンCの吸収を高め、毛細血管を強化します。 これらの相乗作用により、風邪、動脈硬化、高血圧、歯周病、血管の老化防止に効果を発揮するのです。また、骨や歯を丈夫にするカルシウムは生の果実ではもっとも多く、骨粗鬆症の予防に役立ちます。さらにペクチンやクエン酸などの有機酸により、胃腸の働きを整えます。
キンカンはもともと薬として入ってきた果物で、のどの炎症を鎮める作用があり、扁桃炎や咳、たんを伴う風邪の妙薬として、広く知られています。
キンカンの旬の時季に蜜煮や砂糖漬け、果実酒、マーマレードなどに加工して風邪の季節を乗り切りましょう!!

余談ですが先日、息子と稲刈り体験をしてきました。
稲の株を鎌で一つずつザックザックと切る感触がたまらなく楽しく、子供そっちのけで刈り込んでいて、我に返ったときに恥ずかしかったです。(笑)
私が切り取ったのは数株の稲だったのですが、腰と腕が痛くなってしまい大変でした。コンバイン様々だと痛感しました。
農家の方がお米を数ヶ月かけて大切に育ててくれたおかげで、私たちの食卓でご飯がいただける。「いただきます」という言葉の意味が息子にも伝わったのではないかと思います。
稲刈り

2013年9月30日

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