栄養士のコーナー

管理栄養士のコーナー(旧)

2013年8月お料理教室のご報告

8月の料理教室は『夏バテ解消レシピ』
お話は『疲労と栄養』でした。

一言に『疲れ』といっても疲労にはタイプがあるのをご存じでしょうか?
疲労のタイプは大きく分けて3タイプ。
1.筋肉疲労、2.慢性疲労、3.夏バテ。
1の筋肉疲労の原因となるのは乳酸です。この乳酸はお酢に多く含まれるクエン酸で生成を抑えることができます。また、にんにくやネギ、ニラに含まれるアリシンを補うことでビタミンB1、B2の利用効率を高め、消費されたエネルギーをすばやく補給することも疲労回復につながります。
2の慢性疲労に対しては体内で増えている活性酸素や低下した免疫力を高めるためにβ-カロテンやビタミンC、E、ポリフェノールなどを多く含むトマト、ピーマン、カボチャ、アーモンド(野菜、果物、きのこなど)などの植物性食品をしっかり摂るようにします。
3の夏バテでは食欲の減退がおこったりしますが、香辛料や柑橘類などの刺激のある食材を利用して食欲増進をはかります。オクラや長芋、モロヘイヤなどのネバネバ成分:ムチンは消化吸収を助ける働きがあります。食欲がないからと言って水分のがぶ飲みも胃液を薄めるので夏バテの際には禁物です。

調理の様子
完成

スズキのソテーはフライパンで焼くのではなく、トースターで焼いてしまうので、火加減を注意したり、ひっくり返したりする手間が省けてとっても楽ちん。ネギソースはレモン汁の酸味が爽やかで食欲を増進する一品でした。 コールスローサラダはなんとがんも入り。 がんもを入れることで、豆腐の良質なたんぱく質を同時に食べられ、食欲のないときにもオススメの一品でした。
きのこのとろろ和えはいつものキノコソテーにとろろを和えるだけでグンと消化性アップ。のどごしもツルツル入る感じで食べやすい一品。 味噌汁はオクラのヌルヌルでとろみがつき、なすびのポリフェノールも余すことなく頂ける一品でした。

次回のテーマは 「一汁三菜レシピ」です。
9月18日(水)、9月21日(土)に開催予定です。
お話は”便秘と栄養”について。
興味のある方は受付にお声かけください。

おまけ

2013年8月28日

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